神戸市兵庫区にある【橋本歯科医院】｜子どものフッ素塗布ってなに？
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子どものフッ素塗布ってなに？
Pediatric dentistry
健康な歯を維持するために、フッ素塗布は子どもから大人まで効果的です。フッ素の役割や、自宅で簡単に行えるフッ素ケア、そしてフッ素に関するよくある質問について、わかりやすくお話します。
フッ素塗布はいつから始める？
歯医者で行うフッ素塗布は、お子さんが1歳半くらいの時から始めるのがおすすめです。この時期の子どもは、上下に前歯が4本ずつ生えており、これらの新しい歯はまだ柔らかく虫歯になりやすい状態ですが、フッ素を塗ることでしっかりと保護することができます。また、1歳半頃は離乳食も終わり、幼児食に移行する大事な時期です。家庭の食事内容が子どもの歯に大きく影響するため、特に糖分の多い食事は虫歯のリスクを高めますので、注意が必要です。
フッ素塗布を1歳半から始めることで、歯が丈夫になり、虫歯菌の働きも抑えられ、虫歯になりにくい健康なお口の環境を作ることができます。フッ素は乳歯が生え始めるこの時期から、永久歯が全て生え揃う中学生くらいまで続けると、虫歯を防ぐ効果が期待できます。
フッ素塗布の効果
フッ素には、お口の健康を守るための3つの重要な役割があります。
① 初期の虫歯を治す力があります。食事の後、酸によって歯からミネラル（カルシウムやリンなど）が流れ出しますが、唾液はこれを元に戻します。これを「再石灰化」と言います。フッ素はこの再石灰化を助け、歯を元の強さに戻してくれるため、始まりかけの虫歯を修復し、元の健康な状態を取り戻すことができます。
② フッ素は虫歯菌が酸を作り出すのを抑える効果があります。これにより、歯が酸で溶けることを防ぎ、虫歯の予防に役立ちます。
③ 歯をより強くし、虫歯に強い歯質を作ります。再石灰化の過程でフッ素は歯のエナメル質に結びつき、フルオロアパタイトという非常に強い構造を作り出します。これは酸によるダメージに強く、虫歯になりにくい歯質を作り出します。
以上の働きにより、フッ素塗布は大人だけでなくお子さまにもおすすめで、健康な歯を維持するのに非常に効果的です。
自宅でできるフッ素のケア
自宅で簡単にできるフッ素ケアについてご紹介します。
◇フッ素配合の歯磨き剤
フッ素が入った歯磨き剤は、薬局やドラッグストア、歯医者で購入可能です。食後はもちろん、寝る直前の使用が特に効果的です。夜間は唾液の分泌が少なくなるため、フッ素が長時間口の中に留まり、より効果を発揮します。
◇フッ素ジェル
フッ素ジェルも食後や就寝前に使うと良いでしょう。フッ素入り歯磨き剤の使用後にジェルを使っても、それだけで使用しても大丈夫です。使った後はうがいをしないで、吐き出すだけにしてください。これによってフッ素が口の中に長く残ります。
◇フッ素洗口液
歯磨きの後に使うフッ素洗口液は、就寝前に使用すると効果的です。もし刺激が苦手な方は、ノンアルコールタイプを選ぶと良いでしょう。
これらの方法で、ご自宅でも効果的にフッ素ケアを行い、虫歯予防に努めましょう。
フッ素に関するよくある質問
Q：フッ素塗布をすれば虫歯になりませんか？
A：フッ素塗布は虫歯を予防する効果がありますが、それだけで虫歯が全く起こらないわけではありません。適切な歯磨きやデンタルフロスの使用、食生活の改善、歯医者での定期検診とクリーニングも大切です。
Q：フッ素塗布は安全ですか？
A：フッ素に対して不安を感じる方もいらっしゃいますが、歯医者で使用されるフッ化ナトリウムは安全性が高く、毒性はありません。小さなお子様にも安心して使用できますし、市販のオーラルケア製品に含まれるフッ素も同様に安全です。
フッ素塗布は、幼いころから始めることで虫歯のリスクを大幅に減らすことができます。歯医者でのフッ素塗布と自宅でのケアを組み合わせることが、健康な歯を維持するために大切です。また、フッ素は安全性が高く、日常的に利用することで虫歯を予防し、強くて健康な歯を保つサポートをしてくれます。
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