歯ぎしり
bruxism
歯ぎしりは、人間が意識せずに行う行為で、主に睡眠中に発生します。上下の歯が強く擦り合わせられることで「キュッ」という音が立つ現象を指します。多くの場合、ストレスや緊張、日常生活のストレスや生活習慣の乱れが原因となりますが、睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害が引き金となることもあります。この行為は無意識に行われるため、本人がそれを自覚することは少ないです。しかし、頻繁に歯ぎしりをすると歯や顎にダメージを与え、歯の表面が削られるだけでなく、顎の関節痛や頭痛を引き起こす可能性があります。
◇異常な歯の摩耗
歯ぎしりを続けていると、歯の表面が次第に削り取られていき、通常よりも早くすり減ってしまいます。
この結果、歯が短くなったり、形が変わったりします。
◇顎関節症
頻繁な歯ぎしりは、顎の関節に過度なプレッシャーを与えることがあります。
これが顎関節症を引き起こし、顎を開閉する際の痛みや、クリック音、あるいは口の開きにくさなどの症状を引き起こすことがあります。
◇頭痛や耳痛
歯ぎしりは頭痛や耳痛を引き起こすこともあります。これは、歯ぎしりによる顎の筋肉の緊張が、頭部や耳へと痛みとして伝わるためです。
◇目覚めの悪さ
歯ぎしりは睡眠の質を低下させる可能性があります。そのため、歯ぎしりをしている人は、日中に疲れやすく、または寝ても疲れが取れないと感じることがあります。
□ 朝起きたときに口や顎に違和感を感じることがある。
□ 歯ぎしりの音が聞こえるときがある。
□ 歯のすり減りや欠け、歯茎の炎症が見られる。
□ 頭痛や顎の痛みが頻繁に起こる。
□ 睡眠中に顎を強く締める痕跡がある。
□ 口腔筋肉に緊張感や腫れがある。
※チェックリストの項目に3つ以上該当する場合、歯ぎしりの可能性が高いと考えられます。
歯ぎしりとは、上下の歯が強く擦り合わされる行為です。これが頻繁に繰り返されると、歯の表面が次第に削られてしまいます。これが歯のエナメル質(最外層)のすり減りを引き起こし、エナメル質が薄くなると、歯が虫歯になりやすくなります。また、歯が敏感になり、冷たいものや温かいものが歯に触れると痛みを感じやすくなることもあります。
さらに、歯ぎしりの強い力は、歯の亀裂や欠け、さらには歯が折れる原因となることがあります。また、歯の神経にダメージを与え、根管治療が必要になることもあります。
また、顎の関節に過度なプレッシャーを与え、顎関節症を引き起こす可能性もあり、顎を開閉する際の痛みや、クリック音、口が開きにくいといった症状を引き起こします。
それが頭痛や耳痛を引き起こすことがあり、睡眠の質を低下させるため、日中に疲れやすくなったり、よく眠ったはずなのに疲れが取れないと感じることもあります。
step1
まずは歯科医師に相談し、診察を受けます。患者様の歯の状態を詳しく調べ、歯ぎしりによるダメージや症状を確認します。また、症状や生活習慣について質問をする場合もあります。
step2
次に、歯ぎしりの原因を特定します。ストレスや不安、睡眠障害など、歯ぎしりを引き起こす可能性のある要素を探ります。これにより、歯ぎしりの根本的な原因に対応した治療法を見つけることができます。
step3
原因により、治療法はいくつかの選択肢から選ばれます。歯ぎしりがストレスから来ている場合、ストレスマネジメントのテクニックやリラクゼーション法を学ぶことが推奨されます。睡眠障害が原因であれば、睡眠習慣の改善や睡眠障害の治療が必要になることもあります。
step4
ほとんどの場合、カスタムフィットのマウスピースを提供します。これは歯と歯が直接接触するのを防ぎ、歯の摩耗を防ぐ役割を果たします。マウスピースは主に就寝中に装着します。
step5
治療が始まったら、定期的に歯科医院に訪れて症状の改善をチェックします。状況によっては、治療法の調整が必要な場合もあります。
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