歯周病による口臭の特徴は?
periodontal disease
歯周病と口臭は一見関連がないように思えますが、実は深い繋がりがあります。口の中の健康は全身の健康とも密接に関わるもので、特に歯周病はその影響が大きいのです。ここでは、歯周病による口臭とその他の口臭の違いや原因、予防方法について見ていきましょう。
■腐った卵のようなにおい
■腐った肉のような血生臭いにおい
■血液特有の鉄分による金属的な臭い
歯周病が口臭を引き起こす理由は、主に歯や歯茎の周りにたまった細菌が原因です。これらの細菌は食べ物の残りかすを食べて、悪臭を放つガスを出します。さらに、歯周病が進むと歯茎が傷つきやすくなり、出血したり、歯を支える組織が壊れたりすることで、さらに臭いが強くなります。このように、歯周病で歯や歯茎が傷んでいると、口の中が清潔に保てず、悪臭の原因となる細菌が増えやすくなるため、口臭が発生するのです。
歯周病による口臭を自分でチェックする方法はいくつかあります。
ただし、自己診断はあくまで参考程度にとどめ、実際には定期的な歯科検診を受けることが重要です。
以下にいくつかの方法を紹介します。
手のひらテスト
清潔な手のひらや手の甲に口を軽く閉じて息を吹きかけ、そのにおいを確認します。この方法は簡単ですが、自分の息のにおいに慣れているため、正確な判断が難しい場合があります。
リストテスト
舌の表面をきれいに洗った手首に軽く押し当ててから、そのにおいを嗅ぎます。舌には口臭の原因となる細菌が多く存在するため、この方法で口臭を確認できます。
舌の見た目をチェック
鏡を使って舌の表面を確認します。白や黄色くなっている場合、それが口臭の原因になっている可能性があります。
歯間ブラシやフロスのにおいを確認
歯間ブラシやフロスを使用した後、それらに付着したにおいを嗅ぎます。これにより、歯周病による口臭の有無をある程度確認できます。
第三者に聞く
信頼できる家族や友人に口臭がないか尋ねるのも一つの方法です。他人は自分の口臭に気づきやすいため、率直な意見をもらえることがあります。
口臭や歯周病の予防のためには、日々の正しいお口のケアが欠かせません。
◇しっかり歯磨き
毎日、朝と夜にしっかりと歯を磨いて、食べ物の残りかすや細菌を取り除きましょう。歯間ブラシやフロスを使って、歯と歯の間もきれいにすると良いです。
◇ 舌の清掃
舌の表面も細菌がたまりやすいので、舌クリーナーや歯ブラシを使って優しく掃除しましょう。
◇喫煙を避ける
タバコは歯周病を悪化させるだけでなく、口臭の原因にもなりますので、禁煙することが望ましいです。
◇バランスの良い食生活
栄養バランスの良い食事をとることで、全身と口の中の健康を保つことができます。特にビタミンCは歯茎の健康に役立ちます。
◇水分をしっかりとる
水分をしっかり摂ることで唾液の分泌され、口の中を潤して細菌の増殖を抑えることができます。
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